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2008年11月15日

クローンマウス作製 国内最年少で成功 <四国新聞>

善通寺第一高校(善通寺市)出身で近畿大生物理工学部4年の西山有依さん(21)が、クローンマウスの作製に国内最年少で成功した。熟練した研究者でも難しいとされる緻密(ちみつ)で高度な技術が求められる上、珍しい「三つ子」の誕生という快挙に、研究者の注目が集まっている。

クローン技術は、核を除いた卵子にクローンのもととなる細胞の核を注入し、母胎に戻して同一の遺伝子を持つ個体をつくる手法。卵子は直径約0.1mmで、顕微鏡をのぞきながらの細かい作業が続くほか、子宮に着床させるのが難しいことなどから、経験豊富な研究者でも成功率は2%程度という

西山さんは、近大先端技術総合研究所(和歌山県海南市)の三谷匡准教授の研究室に所属。昨年8月からクローン技術を学び、今年4月に本格的に実験を始めた。5月下旬から2週間は善通寺一高で教育実習を行った後、研究を再開。6月26日、一度の出産で雌のマウス3匹が誕生した。

3匹には、西山さんが花の名前から「ポプラ」「リリー」「ローズ」と命名。いずれも9月下旬に子どもを産み、正常な生殖能力を持つことが証明されている。

西山さんは14日、三谷准教授らとともに母校の善通寺一高を訪れ、恩師に成功を報告。「先生や先輩が代々受け継いできたものを直接学べる環境に恵まれている。高校生活や教育実習での経験も役立った」と振り返り、「今後は大学院に進み、不妊治療に役立つ研究をしたい」と語った。

3年時の担任で、管弦楽部の顧問としても指導した岩崎浩明教諭(44)は「まじめでこつこつやる性格は高校時代と変わらない。今回の成功に満足せず、次の目標に向かって頑張ってほしい」と喜んでいた。


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