諫早市小長井町の農業、増山俊幸さん(42)が、フランス料理などの高級食材として需要が高い生食用ホワイトアスパラガスの栽培で、ハウス全体などを遮光することにより「春もの」と「夏もの」を安定出荷できる生産方法の特許を取得した。近く、特許庁ホームページで公開される。
県総合農林試験場と農業関係者らによると、全国的にホワイトアスパラの収穫法に関する実用新案登録や特許はあるが、製法の特許を取得するのは珍しいという。
製法特許は、2005年に出願。ホワイトアスパラは日光など光が当たると緑色のグリーンアスパラになるため、土で覆って遮光する栽培法が主流。芽の先端部が土から顔を出す瞬間を見極めて作業するため、収穫のタイミングが難しく、労力がかかっていた。
そこで、ハウス内を資材で照度ゼロの状態にし土中と同じ環境に保つ「暗室化」の手法を考案。暗室化するとハウス内の温度や湿度を適度に保つことが難しいため、増山さんは遮光の具合や通気性の確保に加え、実用化を図る上で課題となる採算面でも研究を重ねてきた。
増山さんは、同町のアスパラ工房サイカ代表で、自社産ホワイトアスパラを「パールホワイト」として商標登録。大都市圏の市場をはじめ、品質向上には利用者の声が重要だと考え、首都圏の有名レストランや料亭、高級食材店などと取引し意見交換している。増山さんは「生産者としての権利を確保し自社ブランドの信用を確立するために取得した」と話している。
ホワイトアスパラの国内主産地は北海道や長野県だが、歴史的には「観賞用」として江戸期の長崎にオランダ船が持ち込んだのが始まりという。美食用だけでなく、ビタミン類を多く含み滋養にもいいとされる。
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2008年08月19日
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